沙羅堂とは

　この納骨堂を「沙羅堂（さらどう）」と名づけました。それには深い意義があるからです。 お釈迦（しゃか）さまは今から2600年ほど前に混乱したこの濁世（じょくせ）にお生まれになりました。そして大変なご苦難のすえ、いまだかってない大きな深い目覚めを開かれました。それは生きとし生けるものにとって初めての、暗闇を照らす光であり、未来を開く真理であったのです。
　お釈迦さまはその真理を伝えるために限りなく歩みをつくされてまいります。そしてひたすら歩まれたその果てにやがて大いなる死を迎えるのです。それを「涅槃（ねはん）」ともうします。
　そこには、死は単なる肉体の空虚な消滅ではなく、いかなる束縛からも自由であり、まことに大いなる豊かな世界が開かれてあることを教えてくださっていたのです。涅槃は平安であり寂静（じゃくじょう）であり静謐（せいひつ）そのものでありました。
　涅槃にはいられたお釈迦さまのまわりには、それを取り囲むように白い可憐な花がいくつも咲いていました。
　「沙羅の樹」です。
　その後、いく千年もの間、沙羅の樹は涅槃の象徴として人びとに崇（あが）められ、大切に伝えられてまいります。そして今もなお、死は無意味な終わりではなく、そこには涅槃という豊かな世界のあることを私たちに語りかけてくださっているのです。
　また、寺内墓地もありますので、ご相談に応じます。

観定寺第17世住職　釋　憲成

納骨堂　沙羅堂　ご案内　

• カードキーで、開門中（明け方から夕方）は、いつでもお参りできます。
• セキュリティシステムがあります。ご遺骨を安心してお預けいただけます。
• バリアフリーの建物で、冷暖房設備があります。
• JR中津駅から徒歩10分です。門前に観定寺専用駐車場（20台）があります。
• 堂内に阿弥陀さま（御木像）をご安置しています。
• 本山東本願寺御用達 京仏具小堀の納骨壇（耐久性に優れたスチール製）を設置しています。
• 現在、門徒会館に納骨壇の見本を展示しています。いつでもご覧になれます。
• お墓の整理、永代供養、ご仏事など、さまざまなご相談に応じます。お気軽にどうぞ。